陶芸用の粘土はどのようなものがいいですか?
- 陶芸用の粘土は高可塑性で、ちぎれにくく、伸びのある粘土がいいです。
- 要は、プチプチ切れずに伸びやかな、思い通りに整形できるものがいいです。
粘土が電気窯に与える影響
電気窯の電熱線が早く劣化する、金属部分の腐食が激しくなった
- このような経験はございませんか?
- このような時は粘土が原因かもしれません。
- 粘土は火山活動でできた石などから製造されます。
- すでに水素、硫黄などの還元物質が含まれています。
- これらの物質と水分から還元、腐食作用が加速します。
- また、粘土の製造過程で粘土粒子を均一化するため、塩素系の薬剤を使用する場合があります。
- わずかの量ですが、メーカー、産地、種類により割合が異なると思われます。
- 塩素系は腐食に直結します。割合が低いほど理想ですが、メーカーは使用自体を教えない場合が多いです。
- 電熱線と窯の腐食が早い場合は粘土のメーカー、産地を変更してみるのも、一つの方法です。
高可塑性で、ちぎれにくく、伸びのある佐賀県有田製の下記の粘土はいかがでしょうか?
江戸時代の製法を踏襲して製造されています。磁器土は天草陶石より製造されています。
近代的な機械製造では粘土分子が均一化して、粘りのある粘土はできにくいです。